CAPワークショップ

利用者の声

■ 子どもワークショップ 小学生プログラム

「これなら私にもできそう!」と思う気持ちが自信につながる。

娘の帰宅後の第一声は、「お母さん、なんか自信持てたよ!」でした。そのあとに、次から次へと思い出しながらワークショップについて語ってくれました。「自分にもできることがあるんだ」「これなら私にもできそう!」と思う気持ちが第一声の「自信持てたよ」につながっているのでしょう。CAPを受けているのといないのとでは、気持ちの持ち方が違うように思います。次の日妹に「私の自由をうばわないで~」と言っていました(笑)。

(小学校4年生 保護者)

事件を経験した我が娘に勇気をくれました。

娘が不審者に連れ去られる事件があり、そのことでずっと胸を痛めてきました。これまで、その話題に触れませんでしたが、今回 CAPのワークショップを受け、娘と事件のことを話しました。
(中略)ある日、「ポストに手紙を出してきて」と用事を頼みました。実は、ポストまで行くのには、連れ去られた場所を通らなければいけません。でも、娘が「大丈夫!話しかけられてもそばに近寄らないから。特別な声の出し方をちゃんと覚えているから」と言って、無事にポストまでいくことができました。
(中略)“青い空”のみなさまには、いろいろなことを教えられ、そのことがこれから娘や私の心の中で生かされていく事と思います。

(小学校3年生 保護者)

事件を未然に防ぐことができました。

4年生がワークショップを受けた後、ある児童が下校時にトラックに引きずりこまれそうになる事件がおきた。その児童が特別な叫び声を出して逃げ、近所にいた青少年問題協議会の委員の方が飛び出してきてくれた。その方は、CAPのおとなワークショップに参加していたので、児童の気持ちを落ち着けた後、学校、警察に届けてくれました。

(小学校6年生 保護者)

■ 子どもワークショップ 就学前プログラム

ひとりでできた。

あの場面で、あの子がひとりでできると思わなかった。子どもたちも「え~できるの?」、「ついていってあげようか」と言っていたが、CAPの人の声かけで、ひとりで前に出て、安全な間隔をやれた。ああいうこともあるんですね。

(都内 保育園園長)

小学校に上がってからもCAPが活かされた。

以前、年長だった子の保護者から「小学校に上がってから、学校の帰り道に知らない人から遊園地に行こうと誘われたが、ことわって逃げることが出来た」「CAPをやっていて良かった」と報告がありました。その数年後、その保護者の下の子がCAPワークショップに参加しました。

(都内 保育園園長)

■ 子どもワークショップ 中学生プログラム

CAPで本当の暴力の意味が分かりました。

ニュースで子どもに対する暴力を聞く。しかし、ニュースで聞くだけでは暴力についてよくわからなかった。今回 CAPで学んで暴力についてとても良くわかった。よく、バカとか死ねとかいう言葉を遊び半分で使用している人がいるが、それも言葉の暴力だ。自分の気持ちをぶつけたくなることがあるけれど、そんな時、自分の行動を振り返ることが大切だと思う。

(都内 中学1年生 女子)

改めて暴力のない社会がよいなあと思った。

安心、自信、自由の権利はちょっとしたことで奪えてしまう気がしたので、自分のちょっとした言動で人を傷つけないようにしたい。また、暴力で心、安心・自信・自由が奪われることを知り、改めて暴力のない社会がよいなあと思った。私たちが普段意識しないことを,深く考えさせられたと思う。

(都内 中学1年生 男子)

■ 子どもワークショップ 障がいのある子どもプログラム

普段「いや」と言えない子どもが、劇の中で誰より大きい声ではっきり「いや」と言って感動しました。

ワークショップの前日に「あんしん、じしん、じゆう」の話をしました。当日の黒板の時間割のところに、あんしん、じしん、じゆうと書いておいたら、字が読める子もいるので、読んで楽しみにしていました。さらに、ワークショップでは、普段「いや」と言えない子どもが、劇に出て、誰より大きい声ではっきり「いや」と言って感動しました。もし、重度の子どもに実行が困難なことがあったとしても、CAPを受けていることで、周りの子どもたちが暴力に気づいて、行為をやめたりできる。それが大事だと感じました。

(都内 特別支援学校教員)

何度か繰り返して記憶を呼び起こして理解を深めることで 娘の自信につながっていくのだと思います。

小学校5年生の娘を持つ母親です。娘はダウン症という障がいを持っています。娘が1年生の時、CAPワークショップを受け、どんなことをしたの?と聞くと「ヤァー」ってやるんだよ!と手を前に突き出し、大きな声を出して教えてくれました。
(中略)2年生になってしばらくした頃、学童で上級生から、遊びに誘われついていくと数人に小突かれたり、靴を隠されたり、「バカ」と書いた紙を背中にはられたり…。しばらくその状況で我慢していたそうですが、娘のとった行動は誘われても「ヤァー!」と言って逃げること、走って事務所に駆け込むことでした。そして、繰り返し逃げていく娘に、そのうち上級生も相手にしなくなったそうです。
(中略)CAPで教えていただいたことは確実に娘の引き出しとなっていることを感じます。さらに何度か繰り返して記憶を呼び起こして理解を深めることで娘の自信につながっていくのだと思います。そして、娘を見守りながらその力を信じていきたいと思います。ありがとうございました。

(都内在住 保護者)

■ おとなワークショップ

子どもを力で抑えつけないおとなになりたい。

今日の講義を聴いて、子どもに関わる人が、子どもの権利を理解して知ってほしいと思いました。叱られた時に、よくたたかれて、子どもながらに、なぜたたかれなければならないのだろうと疑問に思い、口でしっかり言ってほしかったと思ったことを覚えています。だから、今日の CAPの講義を聞いて、私は、決して子どもに対して力でおさえつけず、忍耐強く言葉で子どもに向き合いたいと思いました。

(大学4年生)

自責の念から解放されました。

幼年時代に性暴力を受けた体験を持つ私にとって、このワークショップには衝撃を受けました。以前は、「性暴力を受けるのは本人に責任がある」という考えの母の下、幼い頃から自責の念に縛られていましたが、ようやく心が解放されました。
「逃げられなかった私が悪かったのではない」「責められるべきは恥ずべき行動をしたおとななのだ」ということを納得することができたと同時に、同じような体験を幼い子どもたちにさせないためには、このワークショップがどんなに有効なものかを痛感しました。
我が子を痴漢や誘拐などのさまざまな危険から守るには、子どもたちに人権を教え「嫌だ」「助けて」を言うことにより自分の身を守れるようにすることも大切なことの一つなのではないでしょうか?このことを親子の共通認識として心がけることにより、一人でも多くの子どもが心に傷を負うことがないよう願ってやみません。

(都内在住 保護者)

子どもたちがスポーツを通して「みんな友だちなんだ」という心を持てるように、指導していきたい。

“暴力”は遠い世界のことだと思っていたのが、実は指導者の子どもへの言葉がけにも関係があるのではないか?子どもによっては言葉の受け止め方が違うのではないかと気づきました。自分たちも今までに、「オイ、エラーするな!バカモノ!オイ、よくボールを見ろ!よくボールを見てシュートしろ!」など大きな声で言った事を思い出しました。
その昔、向こう三軒両隣といって地域が繋がっていたように、自分のチームの子どもだけではなく、他のチームの子どもでも、何か困っている様子を見かけたら、声かけしていきたいです。子どもたちがスポーツを通して、仲良く遊んだり、勉強したり、力を合わせていくことで「みんな友だちなんだ」という心を持てるように、目標は高いけど、CAPで学んだことをこれからの指導に役立たせたいと思う次第です。

(都内 スポーツ指導者)

“青い空”さんが蒔いてくれた種を育てていきたい。

 地域力再生のために、PTAの家庭教育学級を公民館と共催。実施後、参加者から「子どもへの暴力というと、殴る・蹴るという体への暴力の他に、いじめ、誘拐、言葉の暴力などイメージしていましたが、日々『ねぇ、お母さん』と話しかけられても忙しいと聞こえないふりをして無視していた私の行動も子どもの心を傷つけていたことに気が付きました。ありがとうございました」という感想をいただきました。

CAPを提供してくださるスペシャリストのみなさんは、「安心・自信・自由」の種をまいてくれる人であり、その種の成長を見守り育てるのは「家庭・学校・地域」の大人たちだと感じました。自分の周りに、たくさんの種をまき、広げたいと思っています。

(公民館講座企画担当)

■ 教職員ワークショップ

「権利」について、楽しみながら子どもたちが理解してくれました。

「権利」など、なかなか難しくて子どもが理解できないような言葉をとてもわかりやすくロールプレイ等を交えて楽しみながら考えさせていて、自分を振り返りこれからの生活へと生かす良いきっかけとなったと思います。誰かに嫌な思いをさせられた時、それは自分の「安心」を奪われることになるから、その相手に対して「いや」と意思表示すること、それが相手を攻撃することではないことが、子どもにとってとてもわかりやすく表現されていました。

(都内 小学校 教員)

社会に出て行く子どもたちに有意義でした。

高等部で卒業後、社会に出ていく生徒たちなどは、特にいろいろな事に巻き込まれないよう、今回のようなワークショップを受けると良いと感じました。また、声を出したり、身振りなど、できることに視点をおく。とても勉強になりました。

(都内 特別支援学校教員)

体罰について甘い土壌もあると思います。

テレビゲームの影響もあると思いますが、“力礼賛”的な傾向、力がある者に従う、もしくは、力がないことへのコンプレックスを持つ子がいるなど、一人ひとりを大切にする集団になりきれていないことが心配です。(中略)また、「愛のムチ」という言い方があるなど、日本の体罰について甘い土壌もあると思います。おとなの側であらゆる暴力をなくす努力も必要だと思いました。

(学童保育職員)